バンド・デシネってなんですか?
バンド・デシネとは、フランス語圏で読まれているマンガのことを指します。
 
日本の漫画単行本はB6判ほどで本文はモノクロが一般的ですが、
バンド・デシネはA4判以上、ハードカバー、本文フルカラーでページ数は約50ページ程度が一般的です。
どちらかといえば、日本の漫画よりは絵本に近いイメージかと思います。
 
日本の漫画は、漫画家が商業誌連載を経てから単行本として出版するのが主流ですが、
バンド・デシネはいきなり単行本が出版されます。
執筆から刊行までのペースも半年〜2年とかなりバラエティがあります。
出版社に対して企画さえ通れば、あとのスケジュールはかなり融通が効くようです。
作風についても、シナリオもさることながら、まず絵柄が十分に個性的かどうかがより注目されるそうです。
現在の日本の漫画業界とは、雰囲気やペース感がだいぶ違うのではないかと思います。
 
ペースや作画スタイルは作家により色々ですが、
脚本、作画、カラーリングの3分業体制で制作されることの方が多く、
シナリオから作画、着色まで全て自分でやる作家はむしろ少ない方だという話もあるのだそうです。 
 
 
日本国内でのバンド・デシネ活動について
 
日本人にもバンド・デシネ作家はおりますが、
本場のフランスに行って活動しているケースがほとんどのようです。
日本国内でバンド・デシネ作家を自称して活動している作家となると、松村以外はほぼいないみたいです。
ひょっとすれば、松村上久郎は「日本国内で活動する唯一のバンド・デシネ作家」
と言えるかもしれません。(2019.4現在 松村調べ) 
 
日本において、本場フランスでやっているようなBD活動をそのまま実現することは難しいです。
日本で出版されているバンド・デシネは大抵は「すでに海外で売れている実績があるもの」ですし、
日本の出版社が国内でBD作家を特別に育てようという雰囲気は今のところ特に無いようです。
自費出版する場合でも、A4判フルカラーまではOKとしても、ハードカバーまで実装するとなると、
原価が跳ね上がりとてもまともな値段では売れません。
特別な外注先が見つからない限りは、ハードカバーは一旦置くしかありません。
 
それでも今はインターネットがある時代で、個人が情報を好きなだけ発信できる時代ですから、
なんとか個人で活動が継続できるようにtwitterやyoutubeなどでファンを集め、
ファンの方にBD・グッズを買ってもらうことで活動することは可能かと思います。
今のところ、松村も実際にそのようなスタイルをとっています。
 
 
松村がバンド・デシネを選んだ理由
 
「漫画には興味がある。だけど日本で流行っているような漫画はなんか違うと思うし、
絵本を作りたいかというと、それもちょっと違う。
締め切りに追われる商業誌連載ではなく自分のペースで制作したい...」
 
松村自身がそんな感じで悩んでいた時にジャン・ジロー=メビウスのバンド・デシネと出会い、
「こういうものを作ってみたい」という気持ちになり、勝手にバンド・デシネ活動を始めました。
「ネットでファンを集めて活動しよう」と思い立ち、実際にファンの皆様が集まってくださり、
活動を続けられているのは作家として大変幸福なことではないかと思います。
 
私と同じように「漫画やりたいけど”日本”じゃない気がする」と悩んでいる日本人は
実はそれなりにいるのではないかと思いますので、
松村の活動が、そうした方々のヒントになったらいいなとも思います。
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